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寺社巡りの備忘録 寺社巡りを通して日本の歴史に触れたい!
兵庫県

播州清水寺《霊泉が湧き出る播磨の清水寺》

参拝日:平成28年9月3日 令和4年6月2日

御嶽山清水寺(みたけさんきよみずでら)兵庫県加東市にある天台宗の寺院 西国三十三所第二十五番札所 正式名称は「清水寺」です。京都の音羽山清水寺と区別するため、播州清水寺と呼称しますが、実は京都の清水寺より150年古いそうです。

播州清水寺の基本情報

  • 大講堂 御本尊:十一面千手観世音菩薩
  • 根本中堂 御本尊:十一面観世音菩薩
  • 宗派:天台宗
  • 山号:御嶽山
  • 創建:伝・景行天皇時代
  • 開祖:伝・法道仙人
  • 住所:兵庫県加東市平木1194
  • http://kiyomizudera.net/
  • アクセス:中国自動車道「ひょうご東条IC」より県道313号北上20分  舞鶴若狭自動車道「三田西IC」より20分  JR福知山線「相野駅」より神姫バスにて35分 (バスは1日2便)

札所

西国三十三所第二十五番(十一面千手観世音菩薩)

  • 御真言:おん ばざら たらま きりく そわか
  • 御詠歌:あはれみや普(あまね)き門(かど)の品々(しなじな)に なにをかなみのここに清水

播磨西国三十三所第二十一番(十一面観世音菩薩)

  • 御真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
  • 御詠歌:御嶽山(ごがくさん) 岩間々(いわまいわま)の たにがわを 結ぶ心も 清き水かな

播州薬師霊場第十番(薬師瑠璃光如来)

  • 御真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

神仏霊場巡拝の道第七十三番(兵庫第十三番)

播州清水寺の歴史

開山法道仙人が1800年前の景行天皇時代に創建したとされています。法道仙人はインドの僧で、開基となる寺院が播磨地方には多くあります。

推古35年(627)推古天皇の勅願により、根本中堂が建立され十一面観世音菩薩が安置されました。

神亀2年(725)聖武天皇は行基菩薩に勅願して大講堂を建立され千手観世音菩薩が安置されました。

花山法皇西国御巡拝の時、こちらを訪ねられて以来、西国二十五番の札所となりました。

播州清水寺の伽藍

仁王門

駐車場に面して仁王門があります。

仁王門をくぐって左に進むと売店(清水茶屋)がありました。

石垣の道

薬師堂

平清盛の義母、池善尼の創建。昭和59年(1984)再建。

十二神将像は、奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」の作者藪内佐斗司さん作です。

手水舎

放生池

弁財天が祀られています。御真言:おん そらそばてい えい そわか

大講堂(日本遺産、国登録有形文化財)

大正6年(1917)再建。こちらが納経所になっています。聖武天皇の勅願所で清水寺の本堂です。(清水寺には本堂が二つあります。)

私は、平成28年9月3日播州清水寺から西国三十三所の巡礼を始めました。大講堂ではじめての般若心経は、気恥ずかしかったせいもありかすれた小さな声での読経でした。

本坊(国登録有形文化財)

予約による巡拝者の昼食や各種団体の研修に使用できます。子供のころ、カブスカウトのキャンプ?でこちらにお世話になりました。

引退ポスト 戦前から1955年ごろまで使われていたポスト。 大講堂から本坊入り口を過ぎて、しばらく歩いたところにありました。

地蔵堂

昭和57年(1982)再建。こちらには、もともと後白河法皇が建立した常行堂が建っていました。

鐘楼 開運の鐘(国登録有形文化財)

大正ニ年焼失、同九年再建。

開運の鐘ということで、中に入り鐘を鳴らすと幸せが訪れるといことです。

根本中堂(国登録有形文化財)

大正6年(1917)再建。推古天皇の勅願所で、もう一つの本堂です。御本尊の十一面観世音菩薩は、30年に一度の御開帳がある秘仏です。

荼枳尼天尊

稲荷社 御真言:おん だきに ぎゃちぎゃかねい そわか

十三重石塔

聖観世音菩薩

御真言:おん あろりきゃ そわか

滾浄水こんじょうすい(おかげの井戸)

”開山法道仙人様が水神に祈って湧出した霊泉。清水寺と称される由緒の地。この井戸をのぞきこんで自分の顔を写したら、「寿命が三年延びる」と言い伝えられております。” しっかり覗き込んで顔を写してきました。

宝篋印塔

昭和9年護摩堂の跡地に建立されました。般若心経の写経3,333巻が奉納されています。

大塔(多宝塔)跡

御本尊:五智如来  創建:保元二年(1157)  平清盛の武運長久を祈願して祇園女御により建立されたと言われています。
播州清水寺の公式ホームページには、現在再建予定の多宝塔(大塔)は ... と書かれていました。いつの日か再建された多宝塔の拝観を楽しみにしています。

月見亭

旧暦7月26日の二十六夜待法要の月待場所です。月光の中に弥陀・観音・勢至の三尊が現れるのだそうです。

赤松氏範の切腹石  1386年南朝方として挙兵したが、幕命を受けた細川・山名両氏の追討を受け、一族郎党100余名と共に清水寺にて自害(享年57才)。 こちらに墓所もあるそうです。

御朱印

西国三十三所観音霊場

大講堂と書かれています。御本尊の十一面千手観世音菩薩のおられるお堂のことです。
あはれみや普(あまね)き門(かど)の品々(しなじな)に なにをかなみのここに清水

他に、播磨西国観音霊場御朱印・播磨西国観音霊場御詠歌・播磨薬師霊場御朱印があります。