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寺社巡りの備忘録 寺社巡りを通して日本の歴史に触れたい!
奈良県

興福寺《南都七大寺の一つ 世界遺産》

参拝日:平成28年10月13日、平成30年11月1日、令和4年12月16日

興福寺(こうふくじ)奈良県奈良市登大路町にある法相宗大本山の寺院。藤原鎌足、藤原不比等ゆかりの寺院で藤原氏の氏寺。

世界遺産 興福寺の基本情報

  • 御本尊:釈迦如来
  • 寺格:法相宗大本山
  • 山号:ありません
  • 創建年:天智天皇8年(669)
  • 開基:藤原不比等
  • 住所:奈良県奈良市登大路町48
  • https://www.kohfukuji.com
  • アクセス:JR奈良駅下車徒歩15分、近鉄奈良駅下車徒歩5分

興福寺について

  • 天智天皇八年(645)藤原鎌足が発願の釈迦三尊像を本尊として鎌足夫人の鏡王女(かがみのおおきみ)が山階寺(やましなでら)を創建。
  • 天武天皇元年(672)大和国高市郡厩坂に移り厩坂寺と称する。
  • 和銅三年(710)平城京遷都に際し現在の場所に移り興福寺と称する。
  • 平成十年(1998)「古都奈良の文化財」としてユネスコ世界文化遺産登録

国宝館には、八部衆立像や十大弟子立像など必見の収蔵物が沢山あります。特に阿修羅像(八部衆)は、教科書などで誰もが一度は見たことのある有名な彫刻です。

札所

西国三十三所第九番(南円堂 不空羂索観世音菩薩)

  • 御真言:おん はんどま だら あぼきゃ じゃやでい そろそろ そわか
  • 御詠歌:春の日は 南円堂に かがやきて 三笠の山に 晴るるうす雲

西国薬師四十九霊場第四番(東金堂 薬師如来)

  • 御真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
  • 御詠歌:猿沢の 池のほとりの 寺にはに 瑠璃の光は あまねかりけり

大和北部八十八ヶ所霊場第六十二番(菩提院 阿弥陀如来)

南都七大寺第二番

神仏霊場巡拝の道第十六番(奈良第三番)

興福寺の伽藍

中金堂(ちゅうこんどう)

平成三十年再建。御本尊釈迦如来を祀る興福寺の中心伽藍。

南円堂(なんえんどう)

弘仁四年(813)藤原冬嗣により建立。御本尊不空羂索観世音菩薩を祀る西国三十三所第九番札所。現在の建物は寛政元年(1789)に再建されました。

三重塔

興福寺境内の少し外れたところに建つ三重塔。現存する興福寺の建築物の中で北円堂と並ぶ最古の建築物です。

北円堂(ほくえんどう)

元明・元正天皇が長屋王に命じて建てさせた美しいお堂です。御本尊弥勒如来坐像を中心に無著(むじゃく)・世親(せしん)菩薩立像などが祀られています。

五重塔

天平二年(730)藤原不比等の娘光明皇后の発願により建立。応永三十三年(1426)再建。木造の建築の中で日本で2番目に高い塔です。(因みに一番は東寺の五重塔です。)

東金堂(とうこんどう)

中金堂の東側に建つお堂。御本尊薬師如来坐像を中心に日光・月光菩薩立像や文殊菩薩坐像、維摩居士(ゆいまこじ)坐像などが祀られています。

御朱印

西国三十三所観音霊場

南円堂
春の日は 南円堂に かがやきて みかさのやまに はるるうすぐも

西国薬師四十九霊場

東金堂

さるさわの いけのほとりの てらにはに るりのひかりは あまねかりけり

世界文化遺産

令興福力(りょこうふくりき))  興福寺の開基である藤原不比等の父、鎌足が信仰していた『維摩経』(ゆいまきょう)に「福力を興さ令む(ふくりきをおこさしむ)」という経文があり、それが由来となっているようです。

国宝館

千手観音

北円堂 開扉時のみ頂けます。
中金堂

一言観音堂

菩提院大御堂